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Letters from Iwo Jima
今学期はInternational Filmという、外国映画(アメリカ以外の映画)を見るクラスを取っています。Take-homeの中間&期末と、ゆるーいアテンダンスしかない楽なクラスです。体育の次に簡単だと言われているクラスでもあります。GE(一般教養)のクラスの単位を稼ぐために仕方なく取りました。楽だからいいんだけど・・・・・・。

中間と期末は各100問のマークシートの試験だそうです。両方で90点以上取ればAです。一応、エクストラクレジットがあって、リストに書かれた映画を観てペーパーを提出すれば、たとえば88%など惜しい成績だった場合、底上げしてくれるそうです。確実に90%を取れる保障がないから、わたしは2枚分、ペーパーを書くつもりでいます。

というわけで久しぶりに映画を観てきました。観たのは"Letters from Iwo Jima (硫黄島からの手紙)" この映画、日本ではもう上映されているんですよね。アメリカでも最新の映画ではなかったけれど、まだ映画館でやっていたので、行ってきました。

硫黄島は日本の本土とサイパンの中間点にある、なーんにもない島です。ここが占拠されると、アメリカ軍が日本本土をより簡単に爆撃することができるようになる。第二次世界大戦中の日本空軍と陸軍は、戦略や、敵とみなす国も違うなど、まったく連携が取れていなかったそうです。ちなみに勝利の報告は各陣営に伝わっても、敗北の場合は伝わらない事が多かったとか。
これはわたしが知っている「硫黄島」のこと。ここまで映画では語られません。知らなくても、もちろん映画は楽しめます。

これはアメリカ人が作った映画ですけれど、クラスでは外国映画として扱われていました。理由は、観て納得。これはアメリカの大衆にウケる映画ではないでしょうね。クリントイーストウッドさん、日本市場だけをターゲットにしたと思われる。実際、わたしの隣に座って観ていた老夫婦(たぶんアメリカ人)が、開始30分もしないうちに退出していきました。ちょっとショックだったけどさ、ノンフィクションだし、娯楽だし、作品だし、万人が納得できないのは仕方ないことだと思う。

日本映画でも最近はほとんど聞かなくなった、「天皇陛下、万歳」も何度か出てきました。わたし、これキライです。別に自分を反右翼だとか左翼寄りだとか言いたいんじゃなくて、そういうことではなくて、このセリフを言う人たちは、絶対に死んじゃうじゃないですか、だからキライ。万歳したあと、ひとりずつ順番に手榴弾を胸に押し付けて死んじゃうんですよ。日本ってホント、こういうの多いですよね。カミカゼ特攻とか、古いのだと白虎隊とかもそうだし。その選択肢を選ぶようにしむけられた、そう教育されたことがたまらない。でもそれは選べる時代に自分がいるからそう思うだけなのかも。すごく贅沢なのかも。よくわからない。ホント重い。「ホタルの墓」の次くらいに二度と観たくない映画です。後味悪すぎ。でも1回は観るべきなのかもしれない。

話は変わって、どうペーパーを書いたものでしょうかねぇ・・・・・・カメラワークとか、サウンドとか、すでにあまり覚えていないから、感想文になってしまいそうな予感です。ここに書いたことそのまま英語にして出そうかなぁ・・・イヤでもそれはさすがに・・・・・・。
by naokochin1 | 2007-02-03 15:17 | Books & Movies


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