通勤バッグはエルメス、
ピアノのレッスンにはグッチ、
お休みの日はシャネル、
お財布はディオールで、時計はカルティエ、指輪はフォリフォリ、香水はブルガリ・・・・・・
ブランドにこだわりなんてない、いわゆる典型的な日本人女性だったわたしは、
流行に任せて、こんなめちゃくちゃな揃え方をしていました。
ヴィトンやプラダのバッグも持っていたのですが、
「ちょっと借りててもいい?」
と、母に長期貸し出ししたところ、
当然にように、そのまま母のものになってるし。
でも、こんなブランドバッグたちは、アメリカでは場違いで持てないので、
すべて実家に置いてきました。
なので先日、日本に帰ったときに、母にこう言われました。
「部屋に置きっぱなしのグッチのバッグ、せっかくだから使ってあげようか」
って。なんじゃその恩着せがましい言い方は。笑。
母は、シャネルやエルメスには興味がないらしく、そっちはどうでもいいみたいです。
「同じくらい高いんならシャネルじゃなくてディオールを買えばよかったのに」
と、あとで文句を言われました。
↑ていうか、わたしがわたしのお金で、
わたしのほしいものを買っただけなんですけど・・・・・・
とにかく、グッチのバッグが母のものになるのは時間の問題です。
先日、ルームメイトが、
「ショッピングのために海外旅行に行く日本人が理解できない」
と言っていました。
いくら商品そのものの値段が少し安くても、旅費で損してるじゃないか、というのです。
「観光ができるから一石二鳥なんじゃない?」
「イヤでも、旅先でまで、日本にあるのと同じものを見ようと思う、
その感覚がわからないですよ」
つまり、たとえば、たとえばですよ。
秋田でよく行く某居酒屋チェーン店を、東京に行ったときに見つけたら、
喜々としてそこに入る、みたいな感覚。
ブランド物大好きだった身としては、大きく反対も賛成もできないですが・・・・・・
今は昔、のお話です。